その下落は、その会社だけの問題でしょうか
気になる銘柄の株価が下がると、私たちはすぐにその会社のニュースを探します。
「会社が悪い」のではなく、市場全体が下がっただけでは?
個別株を正しく理解するには、先にその飛行機が飛んでいる「空」を確認します。
①代表的な指数を見る
市場全体を一目で眺めるための計器が、株価指数です。
一つだけでなく複数の指数を見ると、大型株だけが強いのか、市場全体に買いが広がっているのかが見えてきます。
②上がった銘柄と下がった銘柄の数を見る
日経平均が上昇していても、すべての株が上がっているとは限りません。影響力の大きな一部の銘柄だけで、指数が押し上げられることもあります。
③売買代金と出来高を見る
株価が上がっていても、参加者が少なければ勢いは続かないかもしれません。売買代金や出来高は、市場にどれほど人と資金が集まっているかを示します。
価格だけでなく、その動きを支えている市場の熱量も観察します。
④業種ごとの空模様を見る
市場全体が曇っていても、すべての場所が同じ天気とは限りません。銀行、防衛、半導体、自動車、医薬品など、業種ごとに強弱があります。
個別株が上がったとき、同じ業種も一緒に上がっていれば、企業固有の材料だけでなく、業種全体への資金流入が背景にあると考えられます。
大きな空から、少しずつ視野を絞っていく。
市場全体と違う動きに注目する
市場全体が下がっているのに、ある株だけが上がっている。これは大切な手掛かりです。
決算、受注、新技術、政策、需給など、その銘柄だけに特別な力が働いている可能性があります。反対に、市場が上がる中で下落している株にも、固有の弱さが隠れているかもしれません。
確認フライト:まず何を見る?
保有株が朝から2%下落しています。
慌てて売る前に、次の順番で空を確認してみましょう。
- 1:日経平均・TOPIXなど、市場全体はどう動いているか
- 2:値上がり・値下がり銘柄のどちらが多いか
- 3:同じ業種の銘柄も下がっているか
- 4:その会社だけの新しい悪材料があるか
この順番で見る理由
市場全体、業種、個別企業の順に原因を切り分けるためです。市場全体と同程度の下落なら、企業固有の異変とは限りません。反対に市場へ逆らう動きなら、その銘柄独自の理由を詳しく調べます。
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Chapter 1では、個別株を見る前に市場という「空」を確認しました。
同じ空を飛んでいるのに、なぜ上がる株と下がる株があるのでしょうか。
Chapter 2「風」を読むへ続きます。