CHECK FLIGHT|B
高PERの成長株が、出来高を伴って下落
金利上昇という「風」を受けて、高い成長期待を織り込んだ株が売られました。株価と出来高から、資金の離陸を読んでみましょう。
観察された二つの信号
株価が下落売りたい動きが買いたい動きを上回り、より低い価格で売買が成立しています。
出来高を伴う普段より多くの売買が成立し、下落への参加が大きくなっています。
出来高の少ない下落なら、一時的な値動きかもしれません。出来高を伴って下落している場合は、高PER成長株を手放す動きが広がった可能性を考えます。
なぜ金利上昇が向かい風になるのか
1高PER株は将来への期待が大きい
現在の利益に比べて株価が高いのは、将来の大きな利益成長が期待されているためです。
現在の利益に比べて株価が高いのは、将来の大きな利益成長が期待されているためです。
2金利が上がると、将来利益の現在価値が下がりやすい
遠い将来に得られる利益を現在の価値へ割り戻すとき、金利が高いほど評価額は小さくなりやすくなります。
遠い将来に得られる利益を現在の価値へ割り戻すとき、金利が高いほど評価額は小さくなりやすくなります。
3高い評価倍率が見直される
投資家が許容するPERが低下し、業績がすぐ悪化しなくても株価が下がる場合があります。
投資家が許容するPERが低下し、業績がすぐ悪化しなくても株価が下がる場合があります。
4出来高を伴って売られる
多くの売買を伴う下落は、成長株から資金を引き揚げる参加者が増えた可能性を示します。
多くの売買を伴う下落は、成長株から資金を引き揚げる参加者が増えた可能性を示します。
金利上昇という向かい風
+ 高PER成長株の下落
+ 出来高の増加
= 成長株から資金が離陸した可能性
+ 高PER成長株の下落
+ 出来高の増加
= 成長株から資金が離陸した可能性
基本的な読み方:成長株から資金が離れた可能性
投資家が金利上昇を高PER成長株の評価にとって不利だと考え、保有を減らした可能性があります。
同時にAの銀行株が出来高を増やしながら上昇していれば、資金が市場から完全に消えたのではなく、成長株から銀行株へ乗り換えたという仮説が強まります。
つまりBは、資金がどこから離陸したかを示し、Aは、その資金がどこへ着陸したかを示す観察です。
⚠️ 「高PERだから必ず下がる」ではない
利益成長が金利上昇の影響を上回るほど強ければ、高PER株でも上昇することがあります。また、決算の失望、業績下方修正、増資、個別ニュースなど、金利以外が下落原因の場合もあります。
出来高には買い手と売り手の両方がいるため、出来高増加だけで売り資金の流出額を測ることもできません。株価方向、業種全体への広がり、金利の動きと組み合わせて推定します。
確認するときは、複数の高PER成長株が同時に弱いか、銀行など金利上昇の恩恵を受けやすい業種が強いか、翌日以降も相対的な弱さが続くかを見ます。