ニュースは「晴れ・雨」ではなく、 どこに降るかを見る。
NEWS → MARKET REACTION → VERIFY飛行機が離陸する前、パイロットは天気を確認します。市場も同じです。
経済ニュース、雇用統計、CPI、GDP、企業決算、中央銀行の発表、地政学ニュース。毎日、大量の「気象情報」が流れてきます。
「米国の雇用が非常に強かった」。普通なら景気が良いニュースです。しかし株価が下がることがあります。
ニュースの内容と、市場の反応は同じではありません。
経済指標が少し悪くても、市場が上昇することがあります。
だから「良い・悪い」だけで判断せず、 市場の解釈 を観察します。
東京で大雨でも、日本全国が大雨とは限りません。市場も同じです。
| 材料 | 影響する場所の例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 原油価格急騰 | 資源会社 | 追い風になる場合がある |
| 〃 | 航空・運輸 | 燃料費上昇が向かい風になり得る |
| 〃 | 化学会社 | 原料コストとして影響する可能性 |
CPI、雇用統計、GDP、日銀会合、FOMC、企業決算など。
これは 「今夜21時30分ごろ前線通過予定」 のようなもの。発表時刻を事前に知ることができます。
地政学ニュース、災害、企業の不祥事、突然の政策発表など。
すべてを予測するのではなく、 起きたときにどう観測するか が重要です。
大きなニュースが出ても、すぐに「これは株高だ」と決めません。まず市場を見ます。
為替は? 金利は? 先物は? 出来高は? どのセクターが反応した? その反応は一時的か、広がっているか?
ニュースそのものより、ニュースの後に市場が何をしたかを見る。
好決算で売上も利益も伸びた。それでも株価が下落することがあります。
市場は、もっと良い決算を期待していたのかもしれません。
実際の天気と天気予報との差――この「期待との差」が市場を大きく動かす場合があります。
ニュースの本数ではなく、
市場を動かしたニュースを見つける。
天気予報を確認した。風も分かった。レーダーにも反応がある。計器にも変化が出ている。
そして突然――一機の飛行機が滑走路を走り始めました。
これは本当に離陸なのでしょうか。
それとも、まだ滑走路を走っているだけなのでしょうか。
次のChapterでは、 「動き始めた瞬間」 を観察します。
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